水素細菌 / 水素酸化細菌(hydrogen-oxidizing bacteria)
水素細菌 / 水素酸化細菌(hydrogen-oxidizing bacteria)とは:
土壌など自然環境中に存在し、水素をエネルギー源にCO₂を栄養源として取り込む特殊な細菌。
空気を原料とするガス発酵技術では、水素細菌をバイオリアクター内で増殖させ、CO₂をタンパク質などの有用物質に変換させる。遺伝子を改変することで、乳タンパク質やエタノールなど、各種原料の生成も可能。
古くは1960年代にNASA(米航空宇宙局)が宇宙食開発のため水素細菌の研究を行っていたが、CO₂を取り込んで資源に変えられることから、近年になって地球温暖化対策で脚光を浴びている。
代替プロテイン分野では、米国のAir ProteinやフィンランドのSolar Foodsが、水素細菌を用いた製品開発を行っている。