カナダのMid-Day Squares、植物性プロテインバーの事業拡大に向け約9.2億円の公的融資を獲得

カナダのスナック菓子メーカーMid-Day Squaresが、米国市場でのプレゼンス拡大に向けて生産能力を増強するため、800万カナダドル(約9億2,000万円)のデットファイナンス(負債による資金調達)を実施しました。

来年初頭に新たな製造ラインを稼働


2018年にLezlie KarlsNick SaltarelliJake Karlsの3人がモントリオールで設立したMid-Day Squaresは、チョコレートにタンパク質と食物繊維を組み合わせた植物由来のスナックバーを製造。

ブラウニー、アーモンド、ピーナッツバターなどのフレーバーをラインアップした主力製品は、1食分(35g)あたり6gのタンパク質と5gの食物繊維を含有しています。

今回の資金調達は、米国のウォルマートおよびコストコでの展開に向けた生産能力の増強を支援するもので、Investissement Québec(ケベック州投資公社)およびCanada Economic Development for Québec Regions(ケベック州経済開発庁)が主導しました。

同社は現在の能力を、年間生産額にして約6,500万~7,000万ドル(約103〜111億円)と推定しており、来年2月末までに新たな製造ラインの稼働を開始して約2億5,000万ドル(約398億円)に引き上げる計画。

カナダではすでにウォルマートおよびコストコで製品を販売していますが、米国におけるこれら2社との提携拡大により、米国での取扱店舗数は現在の約10,500店から13,000店へと増加する見込みです。

ウォルマートはまず売り上げ規模の大きい約350店舗で、一方のコストコは米国内に構える店舗の約半数で導入を予定しています。

既存株主の利益を最大化する施策


Mid-Day Squaresは創業から5年半を経て、2024年4月に初の黒字化を達成。

その後はカカオ価格の急騰が利益率を圧迫するという状況に直面していたものの、小売店での販路拡大に伴って今年は約4,500万ドル(約71億6,000万円)の売上高に達すると見込んでおり、さらには2028年後半から2029年前半にかけて、年間売上高1億ドル(約159億円)の達成を目標に掲げています。

一時期収益が圧迫される中で開発したチョコレート不使用の「No Bread PB&J」シリーズは、売り上げ全体の4分の1近くを占めるまでに成長しました。

これにより、チョコレートをベースとした既存製品のシェアを奪うことなく、より低価格帯で新たな需要に応えられています。

共同創業者の1人Saltarelliは、「この製品によって当社は次の段階へと進むことができた。GLP-1受容体作動薬のトレンドが追い風となっているのもあり、今回の工場拡張計画を自信を持って進められる」と述べました。

Saltarelliはまた、新規の株式発行ではなくあえて負債による調達を選んだ理由について、既存株主の持ち分を希薄化させることなく返済を賄える段階に事業が成長したためだと説明。

「事業は、負債の返済を十分にこなせるレベルまで成熟した。これまでは試練の連続だったが、向こう24カ月間にそうした困難は待ち受けていないだろう。いよいよ事業をスケールさせる時が来たと感じている」と語っています。

植物性プロテインバーを手掛ける同業他社の中では、ニューヨークを拠点とするMezclaが3月、販路拡大に向けて950万ドル(約15億1,000万円)を調達しました。トルコの食品大手Eti Gıdaは、年間5千万本を売り上げる米国のTrubarを1億7,300万ドル(約275億円)で買収しています。

参考記事:
Mid-Day Squares Secures $8M in Debt Financing; Gears Up for U.S. Walmart, Costco Launches | Nosh.com
Mid-Day Squares secures CA$8 million debt financing to scale production ahead of US retail push | PPTI News
Canada’s Mid-Day Squares Nabs $8M in Govt Funding to Scale Up Plant Protein Snack Bars

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