アンズの種が主原料の高タンパクなカッテージチーズ代替品、Revo Foodsがドイツで展開開始

オーストリアのフードテック企業Revo Foodsが乳製品カテゴリーに参入し、アンズの種を原料とするカッテージチーズ(脱脂乳を原料にした白いそぼろ状のフレッシュチーズ)の代替品「Cottage Protein+」を発表しました。
今月よりドイツ国内のスーパーマーケットチェーン、EDEKAおよびREWEの店舗で販売されます。
乳製品を上回るタンパク質含有量を実現

本製品の主な原材料は、柔らかくしたアンズの種、水、塩の3種類のみ。
アンズの種が製品の40%を占める傍ら、植物性のフレッシュチーズ代替品によく使われるデンプン、増粘剤、ココナッツ油やパーム油といった成分の代わりに、生きた菌が酸味やザラザラした口当たりを生み出しています。
タンパク質含有量は1カップ(150g)あたり17.2gで、Revo Foodsによると、これは植物性チーズだけでなく、多くの通常のカッテージチーズと比べても高い数値です。
アンズの種はタンパク質を多く含む上、発酵に適しており、不飽和脂肪酸が豊富なオリーブオイルに似た組成をしているのが特徴。製品中の脂質はすべて種に元来含まれているものであり、油脂の添加は一切行われていません。
自社で実施したブラインドテストでは、参加者の60%が、乳製品のカッテージチーズよりも味の面で好ましいと評価しました。
「Cottage Protein+」には、マイコプロテイン(菌糸体タンパク質)を原料とするサーモンやタコ、タラ、チキンフィレといった同社の主力製品群に採用されている3D押出成形技術は使われていません。既存製品との共通点は、製造設備ではなく発酵のプロセスにあります。
廃棄物のアップサイクルで循環型経済に貢献
アンズの種は、ジャムやジュース、ドライフルーツへの加工過程で大量に発生しますが、通常は廃棄または焼却処分されます。Revo Foodsは、この原材料が新たな農地を必要としないことから、サーキュラーエコノミー(循環型経済)に資する調達源として位置付けています。
同じオーストリア企業のKern Tecも、アンズの種をアップサイクルしたB2B向け原料事業を手掛けており、自社ブランドとして「Wunderkern」を展開。
以前、スイスのチョコレートブランドStellaから製品を限定発売したこともあり、そのほかドイツの乳製品メーカーBAUER Groupと共同開発した「ZUM GLÜCK!」シリーズなどの代替乳製品向けに供給を行っています。
アンズの種にはアミグダリンというシアン化合物が含まれている場合もあって、大量に摂取すると中毒を引き起こしますが、Kern Tecはこの問題に対処する独自の抽出技術を開発しました。
一方、Revo Foodsは自社で使用する原料を「soft apricot kernels(柔らかいアンズの種)」と記載していますが、その具体的な加工方法については公表していません。
Revo Foodsによると、ドイツのチルド食品売り場ではカッテージチーズが最も急成長しているカテゴリーの一つで、過去3年間で売り上げがほぼ倍増し、店頭で品切れになるほどの人気を博しているとのこと。
同社はまた、過去1年間で乳製品の価格が50%近く上昇したことにも言及し、それに比べて大規模生産における植物性タンパク質原料の価格の安定性を強調しています。
参考記事:
Vegan Cottage Cheese | Cottage Protein+ with 17.2 g Protein – Revo Foods GmbH
Revo Foods Ferments Apricot Kernels Into Cottage Cheese Alternative for EDEKA and REWE
Revo Foods launches fermented apricot kernel cottage cheese alternative | FoodBev Media
Cottage Protein+: Upcycled apricot kernels fuel Revo Foods’ alt-cheese innovation


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