代替レザー(leather alternative)
代替レザー(leather alternative)とは:
動物の皮を使用せずに作られたレザー。
レザーの種類には、本物の動物の皮をなめした天然皮革(本革)、人工繊維と樹脂を合成して作られる合成皮革や人工皮革、植物原料と樹脂などを合成した植物性皮革(バイオレザー)、そして動物の細胞を培養した培養レザーがある。
皮革産業において、環境にも人にも大きな危害を及ぼしているとして問題視されるのが、皮のなめし処理(牛皮の中のコラーゲンを固定して束ね、タンパク質の構造を永久的に変化させる作業)。
毛や皮脂を除去するための薬品や腐食性のある硫酸クロムが、排水規制の緩いインドやバングラデシュなどではそのまま下水に流され、地域住民の皮膚炎や呼吸器系疾患、新生児のチアノーゼ(血中酸素不足で皮膚が青みがかる病気)などを引き起こしている。
この点、代替レザーには初めから毛や脂肪がないため、薬品の使用量や廃液の量を減らすことができる。
関連用語:
菌糸体 ➡︎
スパイダーシルク ➡︎
代替プロテイン / 代替タンパク質 ➡︎
バイオファブリケーション ➡︎
バイオレザー ➡︎
培養レザー ➡︎
バクテリアセルロース ➡︎
マッシュルームレザー / 菌糸体レザー ➡︎